インタビューこの雰囲気を大事にしながら、もっと保育を“学びたい”。—保育の現場から

この雰囲気を大事にしながら、もっと保育を“学びたい”。—保育の現場から

“保育士”という仕事を、選んだきっかけって覚えていますか?

“保育士”という仕事で、一番楽しいなと思うことって何ですか?

子どもたちとのよろこびも、乗り越えた大変なことも、これからの目標も……。きっと一人ひとり、想いは違うはず。一言では表せない、保育士として働く「あなただけの」理由を、このシリーズではお届けしていきます。

今回、まずはじめに取材させていただいたのは、「ぬくもりのおうち保育 上新田園」(大阪府豊中市)のお2人。開園してまだ3年目の小規模保育園で、笑顔で働く永冨先生と足立先生の、率直な声をお聞きしました。

保育士になったきっかけは?

まず始めに、簡単に自己紹介をお願いします。

永冨永冨古都といいます。2歳児10人のクラスを、メインで担当しています。保育士としては7年目で、この園には1年半ちょっと勤めています。

足立足立茉由といいます。私は0歳児クラスを担当していて、3人の子どもをお預かりしています。新卒でこちらの園に来て、今3年目です。

お2人が「保育士になろう」と思ったきっかけを教えてもらえますか?

永冨小さい頃、私も保育園に通ってたんです。そこで一番記憶に残っていたのが、担任の先生でした。ほんとに優しかったなぁ…っていう印象があって。

高校から進学するとき、将来何になろうと考えたなかで、「保育士の先生やってみたいな」と思って、短大で幼児教育を勉強することにしました。

保育士になったきっかけは?「ぬくもりのおうち保育 上新田園」の足立先生(左)、永冨先生(右)

足立私の場合は、母がもともと保育士でした。園ではなく、ファミリーサポートセンターに登録していたので、家が「何だかいつも子どもがいる」ような状態で(笑)。自然と私も、小さい子たちとよく一緒に遊んでたんです。

なので、どこかのタイミングでなろうと決めたわけではないですね。気づいたときには、「将来の夢は?」と聞かれても「保育士!」って答えるようになっていました。

「小規模保育」との出会い

永冨先生は、今の「ぬくもりのおうち保育」に来られるまで、いくつかの園でも働かれてるんですよね?

永冨結構転々としてきました。実は、新卒で入った最初の園を、3ヶ月ぐらいで辞めてしまったんです。

そうだったんですね…それはまたどうして?

永冨今思えば、自分が未熟だったとしか言いようがないんですけど…。学生のときに思っていたのと全然違って、上下関係もかなり厳しくて。働くのが、すごくつらくなってしまったんです。

アルバイトすらしたことがなかった私は、それが社会に出た初めての経験で、礼儀なども全くできてませんでした。上下の人間関係も、やっぱり大切だなって今はよくわかります。けれど、当時はそんなことを考える余裕が全然ありませんでしたね…。

「小規模保育」との出会い

そうだったんですね…それはまたどうして?

永冨正直、そのときは感じたことがなくて…。で、保育士も辞めようと思ったんですけど、次に他の仕事を探しても、どれもピンと来なかったんです。自分はずっと保育士の勉強しかして来なかったし、「もう1回チャレンジしてみようかな」と考え直して。

ただ、自分に全く自信がなかったので、まずは派遣などでいろんな園を見てまわりました。そのなかで、「大きい園で働くよりも、小規模の園でしっかり働きたい」って思うようになって。去年の春から、ここで正職員をしています。

なるほど…。足立先生はどうですか?

足立私は新卒からなので、この園以外は知らないんです。永冨先生の話を聞いてると、自分はすごく運が良かったなって思います。私はこの3年弱で、「辞めたい」と思ったことが一度もなくて。

永冨それはすごい…!(笑)

「小規模保育」との出会い

足立でも、大学の実習は正直こわかったし、寝られなかったです(笑)。そのときに、私も小さくて落ち着いてる園の方が向いてるかなと思って。

小規模だと、大きい子どもたちと園庭で走り回ったりはできないけど、その分家庭的なイメージがありましたね。実際に見学もしてみて、「自分に合いそうだな」と感じたので、この園にしました。

子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境

実際に働かれてみて、どうですか?

足立最初の1年は、園自体ができたばかりというのもあって、大変なこともいろいろとありました。でも、今はそれも落ち着いて雰囲気もいいし、毎日すごく楽しいです。

永冨仕事はきちんとしながらも、いい意味でみんな、めっちゃ仲がいいんです。特に、土田先生(園長)の影響が大きいなって思いますね。私たちはもちろん、新しい先生や他園からヘルプに来る先生まで、みんなに気を遣ってくれて。和ませたり、冗談も言ったり、すごく話しやすい雰囲気にしてくれてるんだな…って感じます。

足立土田先生には何でも話せます。保育のことをよく分かってはるので、的確なアドバイスをくれるし、「ここは違うんちゃう?」っていうこともしっかり言ってくれる。ほんとに私、めちゃくちゃ尊敬してるんですよ…!(笑)

子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境

すごく伝ってきました(笑)。じゃあ、お2人から見て、「この園ならではの魅力だな」って思う部分はありますか?

足立うーん…。私は他の園を知らないのであまり言えないんですが、子ども一人ひとりにまで目が行き届くところがいいなとは思います。少人数なので、ゆったりしていて。

永冨一人ひとりと、時間いっぱい遊ぶことができるなと感じてます。今まで見てきた園のなかでも、一番密に関われてるかなと思いますね。

子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境

永冨もちろん、大きい園に比べると行事なんかは少ないんですけど、部屋でも運動会や発表会はできますし。日々の遊びのなかでも、「こんなことできるようになったんだ」って、成長がよく見えるんです。着替えとか食事とか、生活のなかで一人ずつの小さな変化を感じられることは、日々たくさんあるなって思います。

成長を感じながら、もっと自信をつけたい

子どもたちの成長を、目の前で感じられてるんですね。働く楽しさもそこにありますか?

永冨そうですね。できなかったことができるようになると、子どもたち自身もすごく喜ぶんです。その姿を見るのがすごく嬉しい。あと、保護者の方に帰りがけ「こんなことができました!」っていう報告をして、一緒に成長を喜ぶこともですね。そこで「ありがとう」って言っていただけるのは、大きなやりがいになってます。

最近の子どもたちだと、どんなことがありましたか?

足立めっちゃいっぱいあるんですが、この前ほんとに泣きそうになったのは、運動参観です。1年前のときに、雰囲気に圧倒されて、大号泣で全く参加できなかった男の子がいたんですよ。その子が今年、めっちゃできるようになってて。「成長ってすごい…!」って(笑)。すごく感じましたね。

成長を感じながら、もっと自信をつけたい

永冨最近は特に成長を感じることが多いかも。その子は、最初は保育園のご飯も、全然食べようとしなかったんです。

足立そう、一口も食べられませんでした…って連絡帳で報告する日が、とにかくずっと続いてて。

永冨それが今では完食もして、おかわりまでできるようになったんです。その子のペースに合わせていくことで、しっかり成長してくれたのが嬉しい。

子どもたちが何かできるようになったときは、職員の方みんなで喜ぶんですか?

足立「やった〜!」って。めっちゃ言いますね。

永冨職員一同で拍手とかして。で、子どもとハイタッチしたり、ぎゅーってしたり。やっぱり、そうやって喜ぶ瞬間が一番嬉しいかなぁ。

子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境

では最後に、保育士として「こうなりたい」などのイメージがあったら教えてください。

足立私はまだ3年目なので、子どもとの関わり方が全然未熟だなって思います。たとえば、子どもをあまり上手に叱れなくて。でも、土田先生は子どもと一対一で向き合って、ちゃんと話すんですよ。そういう部分を見習っていきたいです。

永冨それは私も…。というか逆に、私は自分の感情も入っちゃって、子どもに言い過ぎたなと反省することが正直あります。足立先生のそういう、優しく子どもを促す姿にも、私は気づかされることが多いですね。

この園がこうなったらいいな、とかはありますか?

永冨園は、とにかく今の雰囲気がすごく良いので…。それを大事にしながら、一人ひとりの保育士がもっと自覚というか、責任感を持つことかなって思います。私自身、7年目ですけど、保育で分からないことはまだまだあるので。土田先生がいないときに、自分一人だと判断する自信がなかったり。

足立確かに、ちょっと土田先生に頼りすぎてるかも…(笑)。

永冨ね(笑)。だから土田先生がいなくても安心できるように、もっといろんなことを学びたいなって思います。

子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境
子ども一人ひとりに、きちんと向き合える環境

(取材・執筆/佐々木将史)

今回取材ご協力いただいた保育園

今回取材協力をいただいた「ぬくもりのおうち保育」は、「子育ての楽しさを共に分かち合い、共に成長する」・「人と人とがつながり、子育てに夢がもてる地域づくりに貢献する」を理念に、関西・関東・東海地方に展開する小規模保育園です。

一人一人にしっかりと愛情を注ぎ、優しい心を育てるアットホームな少人数保育を行っています。子ども達にとって第2のおうちになれるようなアットホームな環境作りを目指し、ママが安心して社会に出られるよう日々取り組みます。

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2019年12月24日
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