転職統計から見る保育士の平均初任給とは ~気になる給与事情~

統計から見る保育士の平均初任給とは ~気になる給与事情~

子どもの成長を間近で見れる保育士は、子ども好きの方にはとても魅力的な職業です。

保育に関わる仕事がしたいと思って保育士を目指す方も多いと思いますが、やはり気になるのは給料について。

保育士といえば他業種に比べると給料が低いなどと言われていますが、その実態はどうなっているのでしょう?

これから保育士を目指す方に向けて、保育士の平均的な初任給についてご紹介していきます。

初任給と手取りについて

初任給と手取りについて

初任給とは就職して最初に入ってくる給与のことです。

初任給の支払い時期は保育園の給料日によって異なります。4月から働き始めて4月末に支払われることもあれば、5月に支払われることもあります。

支払われる給料ですが、額面全ての金額を受け取れるわけではありません。

額面金額から所得税や保険料、各種税金などが控除され、残った金額を「手取り」として受け取れます。

また、初任給は控除される項目が少ないため、手取り額は少し多めになります。

所得税は前年度の所得に対してかかってくるので前年に所得がない場合は0円になりますし、健康保険料や年金は翌月から徴収されるケースが多いためその分の控除もなくなります。

初任給の手取りが高い理由は意外と知らない方も多いので、翌月からのギャップに焦らないように頭に入れておくと良いでしょう。

手取り額の確認方法

手取り額がいくらになるのかは「給与支給明細書」で確認できます。給料日になると「給与支給明細書」が配られていると思いますので、毎月しっかりと目を通すことを忘れないでください。

明細書の中では、手取り額は「差引支給額」や「銀行振込額」などと記載された項目が該当します。支給日のあとに、銀行口座に振り込まれている金額も確認しておきましょう。

保育士の平均初任給

保育士の平均初任給

保育士の平均初任給は16~20万ほどです。

ちょっと低いな…と感じるかもしれませんが、ここに残業代などが加わるので実際はもう少しもらうことができるでしょう。

また、地域によって給与水準は異なります。首都圏に近い地域であるほど給与は高くなりますし、公立や私立、男女によっても差が出てきます。

では、勤務条件によっての初任給をさらに細かく見ていきましょう。

私立保育園の平均初任給

女性 194,800円
男性 206,500円

参考:平成30年賃金構造基本統計調査

※経験年数0年の所定内給与額を参考額として出しています。

私立保育園での平均初任給は20万円前後です。

私立保育園の場合、給与額は保育園が独自で決めるものですので、必ずしも上記の金額になるとは限りません。また、最終学歴・所有資格・経験などにより初任給額が変わることもあります。

例えば、新卒で正規職員として就職する場合、大卒と短大卒・専門卒で比較すると、大卒の方が高い場合もあります。

無認可保育園だと補助金がないので給料が低い、と言われることもありますが、認可保育園とあまり変わらない園もあるので一概には言えません。

ただ、小さな無認可保育園だと少し給与が低くなることが多いようです。

公立保育園の平均初任給

短大卒 161,953円
高卒 149,431円

参考:平成30年4月1日地方公務員給与実態調査結果 第12表 初任給

公立保育園は平均初任給が15万前後となります。

地方公務員になるので高卒、短大卒でも給与額が異なるため、公務員保育士を目指すなら短大を卒業してから目指すと良いでしょう。

私立保育園と比べると低く見えますが、福利厚生などの労働環境が整っていること、雇用が安定していること、賞与がしっかりもらえることは公務員ならではの強みです。また、経験年数によって着実に給与がアップしていくため、初任給は低くとも長く働き続けることで高給与を目指せます。

保育園の規模によっても異なる

10~99人 100~999人 1000人以上
女性 188,400円 202,700円 219,600円
男性 192,700円 212,100円 239,000円

参考:平成30年賃金構造基本統計調査

初任給は事業所の規模によっても異なります。従業員数の多い保育園の方が給与が高い傾向にあるようですが、1000人以上などはデータも少ないのであくまで参考程度としてご参照ください。

保育士の初任給は他業種と比べると低い?

保育士の初任給は他業種と比べると低い?

平成30年賃金構造基本統計調査による全職種の平均初任給は以下になります。

女性 191,500円
男性 196,500円

参考:産業別新規学卒者の初任給の推移<平成元年~令和元年>大卒・短大卒の所定内給与額

大卒・短大卒の数字のみを計測していますが、保育士の初任給とそこまで大きな差はないようです。

しかし、あくまで平均給与ですので他業種よりもずっと低い給与の園も存在します。

また、残業代がつかない持ち帰り仕事がある、園や地域によって給与の差が激しい、なかなか昇給しない、などの理由から長く働けば働くほど仕事と給与が見合っていないと感じる方が多いようです。

経験年数でどれくらい給与は変わる?

他の保育園で経験を積んだ後、転職して新しい保育園に行くこともあるでしょう。

その際の初任給は、経験年数に応じてアップすることがあります。

ただし以下の数値を見ると、男性が年齢とともに昇給しやすいのに比べ、女性はあまり収入が上がっていないことがわかります。

女性 男性
1~4年(20歳~24歳) 203,000円 210,600円
5~9年(25歳~29歳) 222,000円 239,300円
10~14年(30歳~34歳) 242,800円 264,400円
15年以上(35歳~39歳) 248,900円 302,800円

参考:平成30年賃金構造基本統計調査

しかしながらこれは平均値であり、園によって差があります。

経験に応じて女性の収入が大幅に上がることもありますので、働きたい保育園の状況を事前にチェックすることが大切です。

初任給が低い…給料をもっとアップさせるには?

平均的な初任給を見ると一般企業とそこまで差はありませんが、保育士の給料は園によるところが大きいです。

自分の満足いく初任給の園を探すのも意外と難しく、勤務地や求人数の都合上からどうしても給与が低い園に入ることになるかもしれません。

では、実際に入った園が平均より給与が低い場合はどうすれば良いのでしょうか?

給料をアップさせるための方法をいくつかご紹介します。

長く保育士を続ける

一番上げやすいのは長く保育士として働くことです。経験年数に応じて給料は上がっていきますので、1年よりも2年、2年よりも3年長く働くようにしましょう。

また、主任・リーダー・園長などの役職に就くと手当が付きますのでますます給料がアップします。経験を積み、保育士としてのスキルを伸ばして昇進することを目指しましょう。

しかし、保育園によっては昇進に長い時間がかかったり、資格取得などの条件が入ることもありますので事前にチェックしておきましょう。

待遇の良い保育園に転職する

ベテラン保育士が多く、昇進や給料アップの見込みがないケースもあるでしょう。その場合は待遇の良い保育園へ転職することも一つの手です。園によって給与額は異なりますので、基本給は勿論、手当もしっかりつくような保育園を探して給料アップを目指すのもおすすめです。

給与額は保育園の規模、公立・私立、認可外・認可保育園など施設の種類や、自治体などによって、保育士に対する待遇は異なります。

たとえば公立保育園で働く保育士は公務員となるため、勤続1年以上の人は必ず退職金の受給対象になります。また大都市の保育園は特に保育士が不足しているため、給与は高めに設定されています。転職を検討する際には、こうした給料の差が出るポイントに注目してみてください。

資格取得などでキャリアアップを図る

給料アップの一つの手段として、資格を取得するという方法があります。

例えば幼稚園教諭の資格を取得すると、幼稚園での勤務も可能になります。その他、幼稚園と保育園の機能を併せ持っている幼保連携型認定こども園で働くことも可能です。

この幼保連携型認定こども園は、保育士と幼稚園教諭の資格を両方取得することが必須です。

幼保連携型認定こども園への円滑な移行を進めるために、令和2年3月までは、「幼稚園教諭免許状」と「保育士資格」の免許・資格を取得していて、3年以上の実務経験を有する者は、少ない負担でもうひとつの免許・資格を取得できる特例制度(経過措置)が設けられているので、取得を目指している人は参考にするといいでしょう。

資格取得で新たな環境で働くことができ、さらなる給料アップを目指すことができます。

給料の良い保育園で働くには?

初任給の良い保育園で働くには何といっても就職先探しが重要です。

給料や福利厚生などの待遇はもちろんですが、人間関係や園の雰囲気など求人情報だけでは分からないこともたくさんあります。

給料や待遇面だけで園を決めてしまい、想像より業務量が多かった、保育理念が違った、人間関係が上手くいかなかった、などの理由で辞めてしまうことも少なくありません。

新卒でも転職でも保育士の求人を探すのであれば、園情報を豊富に有している専門の求人サイトを利用することがおすすめです。

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2019年4月24日
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